書籍目録

『240日間世界一周 日本編』

ミシェル

『240日間世界一周 日本編』

大型八つ折り版第2シリーズ (1893年頃?) 刊行地不明

Michel, Ernest.

LE JAPON. (LE TOUR DU MONDE EN DEUX CENT QUARANTE JOURS).

Librairie Nationale d'education et de recreation, not dated. <AB2018134>

Sold

2e SÉRIE GRAND in-8o.

Large 8vo (15.5 cm x 24.3 cm), pp.[1(Half Title)-4(Front.), 5(Title)-7], 8-159, Table, Original pictorial red cloth boards.

Information

1880年から行った世界旅行中の1881年に滞在した詳細な日本見聞記

 本書の著者であるミシェル(Ernest Michel, 1837 - 1896)は、フランスの旅行者として著名だった人物で、1880年から世界一周旅行を行なったこととその記録を記した著作『240日間世界一周』を刊行したことで知られています。

 彼は、この世界一周旅行に際して日本にも立ち寄っており、その際の見聞を非常に詳細にまとめあげて本書を著しました。ミシェルは横浜から日本に入り、東京、箱根、鎌倉といった関東方面を訪ねてから、大阪、神戸へと足を伸ばし、長崎まで向かっています。旅行者による見聞としては比較的詳細なもので、各地でミシェルが体験した事柄や、彼が関心を持った事項が記されており、外国人の目から見た明治日本の社会の一端を描き出していると言えます。また、本書には多くの挿絵が盛り込まれていることも特徴といえます。

 本書にはいくつかの異なる版があることが知られていますが、本書は教育用の出版叢書シリーズの一つとして収録されたもので、大判の八つ折り本で刊行されています。

口絵。「林立するちょうちん,吹き流し,2頭の雄牛の引く台車が一緒に行く」(日文研外像データベース解説より)
本文冒頭箇所。「人はもう中国のようだった:すべての水夫は中国人であった」(日文研外像データベース解説より)
第2章冒頭。「優雅な湖の沿岸に面した小さな村に私は到着した」(日文研外像データベース解説より)
第3章冒頭。「翌日3時に我々は日光へ出発した」(日文研外像データベース解説より)
第4章冒頭。「我々は等間隔に植えられた茶園の道にもとづいて田舎をくまなく歩き回った」(日文研外像データベース解説より)
第5章冒頭。「踊り子たちはあらゆる種類のポーズを作った;彼女たちの腕は行ったり来たりした」(日文研外像データベース解説より)
「人力車は我々を順化園へ運んだ」(日文研外像データベース解説より)
第6章冒頭。「大阪は帝国の3番目の都会である」(日文研外像データベース解説より)
「骨董屋の商人が来て我々に多くの刀を見せびらかした」(日文研外像データベース解説より)
第7章冒頭。「夜の11時,我々は神戸を離れ船に乗った」日文研外像データベース解説より)
目次。