書籍目録

『箏曲集』

文部省音樂取調掛編

『箏曲集』

初版 1888(明治21)年 東京刊

Tokyo Academy of Music Japan (ed.)

COLLECTION OF JAPANESE KOTO MUSIC.

Tokyo, the Department of Education, (Octoer, 28th, )1888. <AB2018122>

Sold

First edition.

18.5 cm x 26.0 cm, 1 folded leaf(blank), 1 FL.(Title), 1 FL.(Preface), 37 numbered FLS., 12 numbered FLS., 1 FLS,(blank), Original pictorial paper wrappers, bound in Japanese style.
綴じ紐が欠損

Information

箏曲を西洋五線譜で表現する明治日本の試み

「明治21(1888)年東京音楽学校(旧文部省音楽取調掛)は箏曲を五線譜化した『箏曲全集』を上梓し、日本音楽を「普通の譜」を通して世界に発信することを試みた。邦楽の採譜は以降、田中正平(1862-1945)や田邊尚雄(1883-1984)らによって進められ、日本音楽研究上重要な事績となる(後略)」

(林淑姫「楽譜の風景−音楽の明治・大正・昭和−」『国立国会図書館月報』628/629号、2013年7月所収より)

和本の様式で綴じられた造本だが、左右両面開きの構成。上掲は楽譜が掲載される英文側表紙。
英文タイトルページ。
英文序文。
箏曲を西洋音階で表現しようとする初の試みとされる。
反対側の和文側表紙。
和文緒言。綴じ紐が欠損してしまっているため綴じの状態が緩い。
和文側には箏曲の歌詞が掲載されている。