書籍目録

「松山芳野里による彩色手描きカード」

松山芳野里

「松山芳野里による彩色手描きカード」

1920年

Yoshinori, Matsuyama

1920. <AB202455>

Donated

6.5 cm x 8.8 cm, 1 card leaf, Had drawn, colored card

Information

「《日本の特徴的な5曲の歌》を手がけた松山芳野里は、大正から昭和にかけて活躍したテノール歌手である。ヴァイオリンを学んでいた東京音楽学校で声楽への転科を希望したが、認められなかったため同校を中退し帝国劇場と歌手契約をした。1915(大正4)年から1940(昭和15)年にかけて、アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、ドイツを舞台に歌手として活動した。《日本の特徴的な5曲の歌》はフランスにいた頃に発表された。1922年イスナール社「室内楽シリーズ」のひとつとして刊行された際には、松山自身が楽譜のイラストを描いた。本作日まとめられた曲は「1. Berceuse(子守唄)」「2. Chanson de pêcheurs(漁師の唄)」「3. Chanson d'Amour(愛の唄)」「4. Chanson de Yedo(江戸の唄)」「5. Chanson de serise(桜の唄)」とタイトルが附され、〈ねんねんころりよ〉や〈ソーラン節〉〈さくらさくら〉など、日本で親しまれた楽曲がもとになっている。」
(光平有希『ポップなジャポニカ、五線譜に舞う:19から20世紀初頭の西洋音楽で描かれた日本』臨川書店、2022年、218ページより)