書籍目録

『睦月の女王』

アンリ・ラヴダン(文)/ ゴルゲ(絵)

『睦月の女王』

初版、著者ラヴダンの直筆献辞入り、上質紙限定25部本? 1886年 パリ刊

Lavedan, Henri (text) / Gourget, Auguste François-Marie.

REINE JANVIER.

Paris, De Brunhoff, 1886. <AB202427>

¥55,000

First edition, Limited 25 copies edition on Japanese paper ?, with author!s hand written dedication

4to (16.0 cm x 22.6 cm), Original colored illustrated cover, 2 leaves(blank with author's hand written dedication), Half Title., Title., pp.[1-3], 4-100, 1 leaf(Table), 3 leaves, original back cover, Contemporary half fine red morocco leather on marble boards.
上質紙(sur Japon)に印刷した限定25部本との記載があるが、ナンバリングはなされておらず真偽は不明。オリジナルの表紙を綴じ込む形で装丁がなされており極めて良好な状態。

Information

パリで活躍した人気作家の短編集に採用された、当時新進気鋭のイラストレーターによるジャポニスムとアール・ヌーヴォーに影響を受けた挿絵群

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「オーギュスト・ゴルゲ(Auguste Gorguet, 1862–1927)。国立美術学校でレオン・ボナ、ジャン=レオン・ジェロームらの指導を受ける。1883 年から没するまでサロンへの出品を続ける傍ら、代表作であるドゥーエ市庁舎の参事会の間( 通称「ゴシックの間」)の 壁画をはじめ、第三共和政期に盛んになる様々な公共建築装飾事業に関わった。他方、1898 年にサロン出品し国家買い上げとなった 《ウェルトゥムヌスとポモナ》は、後にゴブランでタピスリーに織り上げられた (オルセー美術館、OAO275)。おそらくこれを一つの遠因として、レジオン・ドヌール勲章を受勲された1907年には、トゥードゥーズの後を引き継いでブルター ニュ高等法院のためのタピスリー制作に携わった。」
(岡坂桜子「国立ゴブラン製作所・製作審議委員議事録(1909年3月2日)」(原典史料翻訳)『東京藝術大学西洋美術史研究室紀要』第18号、2020年所収論文、114,115ページ(脚注21)より)