書籍目録

『カルレッティによる東西見聞録12編』(世界周遊記)

カルレッティ / カルジョッリ(編・解説)

『カルレッティによる東西見聞録12編』(世界周遊記)

(校訂新版) 1878年 フィレンツェ刊

Carletti, Francesco / Cargiolli, Carlo (ed.)

VIAGGI DI FRANCESCO CARLETTI DA LUI RACCONTATI IN DODICI RAGIONAMENTI.

Firenze(Florence), G. Barbèra, 1878. <AB2023156>

Sold

(New ed.)

6.5 cm x 10.2 cm, pp.[I(Half Title.)-III(Title.)-V], VI-XXIV, pp.[1-3], 4-612, Contemporary vellum.

Information

稀代の旅行者カルレッティによる名著に解説と詳細な索引を付して、手のひらサイズの極小本で刊行した重要版

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「本書は、イタリアの商人、フランチェスコ・カルレッティ(1573?~1636:Francesco Carletti)の1594年から1602年にかけて、商売の傍ら世界一周をした体験を著わしたものです。同書では、その時の体験を、フィレンツェ大公フェルディナンド1世に語りかける形式でまとめあげています。
 カルレッティの『世界周遊記』は、彼が航海した順に、第一部「西インド編」(ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸)と第二部「東インド編」(アジア、インド、アフリカ、ヨーロッパ)に分かれており、各部とも六章に分けられています。特に日本に関する記述は第二部第一章に詳細に綴られています。本書は1609年ごろに書き上げられ、イタリア・フィレンツェのメディチ家、トスカナ大公コジモ二世に献呈されているものの、原本は現存しておらず、写本の一つが1701年にフィレンツェで、出版業者ジュゼッペ・マンニにより出版されています。国際日本文化研究センターが収蔵する『世界周遊記』は、そうしたフィレンツェ版のうちの一冊となっています。」
(小川仁「カルレッティ 世界周遊記」国際日本文化研究センター『日本関係欧文史料の世界』データベース解説記事よりhttps://kutsukake.nichibun.ac.jp/obunsiryo/book/003823598/)