書籍目録

『渡欧案内:GUIDE to EUROPE spoken by Dam Sillseng translatea by T. HASEGAWA.』

長谷川善作(濤涯)(訳)  / ダム・シルセング(述)

『渡欧案内:GUIDE to EUROPE spoken by Dam Sillseng translatea by T. HASEGAWA.』

奥付に「景品」の印あり 明治35(1902)年 東京(駸々堂)刊

<AB202139>

Sold

12.8 cm x 18.8 cm, 1 leaf(advertisement), 1 leaf(introduction in English), 1 leaf(preface), 2 leaves(plates), pp.1-2, 1-172, 1-19, [20(colophon)], Original pictorial paper wrappers.
表紙の端部分に傷みと破れあり。一部本体と表紙が剥離しかけている状態。

Information

豊富な滞日経験を持つ英国人による欧州渡航ガイドとユニークな比較文明論

「1902(明治35)年1月にダム・シルセング述、長谷川善作訳『渡欧案内』(駸々堂)というガイドブックが出版された。日本郵船が欧州航路を開始してからまだ6年、ガイドブックの歴史は、イギリス人の著作の翻訳からスタートすることになる。この本は全15章で構成されている。前半の第1章「渡航の方針附海上主要航路表」から第6章「上陸に就て附内外旅宿の差違」には、渡航のための準備と、航海中の心得などが記された。後半の第8章「欧州各国産の食料と其重要物産附世界の地下労働者」から第15章「伊太利と西班牙附各国人情風俗の雑俎」では、欧米の列強が紹介されている。欧州航路の案内と、西洋事情の解説を、ともに記載したガイドブックである。」
(和田博文『海の上の世界地図:欧州航路紀行史』岩波書店、2016年、68頁より)